マインドフルネスとは、意図的に、現在の瞬間に判断を伴わない注意を向けることである。それにより、今、ここにあることを、「あるがままに受け取る力」が養われる。今、ここに既に存在することを拒否せず受け取った後に、次の行動を選択するのである。この力は私たちが幸せを手にするにあたって、とても重要なものである。またマインドフルネスは、今、ここに起こっていることに意識的である「アウェアネス(awareness)の力」も養う。最近の研究は、心がとりとめなく考えごとをしている状態は、何かに意識的に注意を向けている状態よりhappyではないことを報告している。不快なことや、快でも不快でもないことを考えている時はもちろんであるが、意外なことに、楽しいことなどについてとりとめもなく考えている状態も、アウェアネスの状態ほどにはhappyではないとする人が多い。「あるがまま」と「アウェアネス」をキーワードに、マインドフルネスと幸せについて考えたい。
